身体にも「厄」があります。
年齢に“厄年” があるように、身体にも“厄の部位” があります。これを『六さんに当たる』と言い『六さん除け』が必要となります。
「原因不明の痛み」や「薬も効かない謎の病」が起こり易い部位の守護・治癒祈願を行うことです。この部位は、年齢や性別によって異なります。


古くから当寺に伝承されてきたとされる『六三除け』祈祷法について記された文書です。
『六三除け』とは、「みちひらきの神」として知られる猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祭神として、九星占星術に基づいて行われてきた 神仏習合の民間信仰の一種です。効験の非常に強い祈祷法とされます。
こちらの文書の中では「猿田彦命」を「薬師如来」に代えて行う旨が伺えます。さらに「南天の五葉」とありますが、「南天」とは南天竺(南インド)より西域地方・中国にもたらされた植物で、日本においては804年 (延暦23年)に弘法大師空海が唐より持ち帰ったとされています。
この「南天(なんてん)=難を転じて福となす」の「五葉」とは、仏教における 「五蘊」「五大」つまり、人間の身心・宇宙に存在するあらゆるものの構成要素などを示し、祈祷に用いる重要な呪物となり、「梵字」は星・神仏 などを表しています。
当寺オリジナル 特別奉製『六さん除け守』
この御守りは、当寺に古来より伝わる真言密教の秘法である護摩修法で御祈祷された御守りです。
「六さんに当たる」身体の部位に、当寺開山の御本尊薬師如来の梵字が捺され、中には『南天の五葉』に神仏の加持力(六尊の力)が籠められた護符が収められています。“南天” は「難(なん)が転(てん)じて福となす」と伝わる魔除け・厄除けの植物とされます。

護摩祈祷の様子

男性用 表と裏

『南天の五葉』の護符入り